TBS系日曜劇場『陸王』を語る上で欠かせないのが、「劇中で流れるあの圧倒的なボーカルは誰なのか」という事実関係の整理です。公式の番組クレジット上、本作には特定の「主題歌」という肩書きのオープニング曲やエンディング曲は置かれておらず、物語の転換点やクライマックスに挿入される「劇中歌」という形式が採用されました。
この劇中歌を担当したのが、当時5人体制で活動していた実力派女性ボーカルグループLittle Glee Monster(通称:リトグリ)です。彼女たちが歌い上げたのは、ホルストの組曲『惑星』の中間部をベースにした名曲「Jupiter」と、中島みゆきの名曲「糸」という、日本の音楽史に燦然と輝く2大アンセムでした。
当時、役所広司演じる主人公・宮沢紘一の葛藤や、竹内涼真演じるランナー・茂木裕人が孤独な再起を懸けて走るシーンで彼女たちの透き通るようなアカペラが響き渡り、視聴者からは「事実上の主題歌としてこれ以上ない存在感」と絶賛されました。