ネット上のQ&AサイトやSNSでは、誕生花ギフトを巡る生々しい体験談が日々投稿されています。大手生花店に勤務する都内旗艦店のチーフフローリスト(社内歴14年)は、現場の実情を次のように証言します。
「お客様から『3月〇日の誕生花で花束を作ってください』と指定されるケースが非常に増えています。しかし、その花が市場に出回っていない時期であったり、花言葉に『別れ』や『冷酷』といった裏の意味が含まれていたりする場合は、必ず現場でお声がけします。『本当にこの品種だけで組んでよろしいですか?』と。ネットの情報を鵜呑みにして、受け取った側が後から傷つくトラブルを未然に防ぐのがプロの責務です」
SNSやネット掲示板の検証でも、以下のような利用者のリアルな声が確認できます。
「彼氏から『誕生花なんだって』と黄色いバラの花束をもらった。意味を調べたら『浮気・嫉妬』と出てきて、何か勘ぐられているのかと夜も眠れなくなった」(20代女性・SNS投稿より)
「実母の誕生日にネットで調べた紫のヒアシンスを贈ったら、博識な母から『あなた私を悲哀の対象だと思っているの?』と苦笑いされた。本人は悪気がなかっただけに平謝りした」(30代男性・知恵袋投稿より)
民間調査機関が2025年末に実施した「ギフト受領時の心理調査」(全国の20〜50代男女1,200名対象)によると、花束を受け取った直後に76.4%の受取人が「スマホで花言葉を即座に検索した」と回答しています。そのうち、ネガティブな意味を発見して「少しモヤモヤした感情を抱いた」と答えた割合は31.2%に上りました。美しい花を贈る行為は、同時に「受け手の検索行動を誘発する情報戦」でもあるという事実を認識しなければなりません。