現在、チェーンメールの現在の実態は「形態の擬態化」が最大の特徴です。「回さないと死ぬ」といった露骨な怪文書は姿を消し、代わりにチェーンメールのLINE拡散や拡散希望デマ情報という装いで日常生活に入り込んでいます。
代表的な事例が「LINEの公式アカウントを装った無料スタンプ配布詐欺」や「PayPayやAmazonギフト券が全員貰える」といったキャンペーン型です。「このリンクを友達10人にシェアすると受取可能」という条件を提示し、フィッシングサイトへ誘導してLINEアカウントの乗っ取りや個人情報の不正取得を図ります。
また、災害発生時や社会的な大事件の直後には、「製油所の爆発で有害物質の雨が降る」「〇〇病院の医師からの緊急メッセージ」といった偽の医療・防災情報がLINEの家族グループや保護者会チャットを駆け巡ります。送信者は「大切な家族を守りたい」という純粋な善意で転送しているため、自分がチェーンメールの発信源になっている自覚が完全に欠落している点が極めて厄介です。