佐賀・唐津グルメの代名詞である呼子のいか活き造りにおいて、活魚料理 漁火が頭ひとつ抜けた高評価を維持している背景には、徹底された生簀(いけす)の海水管理と職人の超高速な包丁さばきがあります。イカは極めて繊細な海洋生物であり、人間の手の体温が伝わるだけでも身が白濁して鮮度が急激に落ちてしまいます。漁火では注文が入ってから生簀のイカを素早くすくい、体温を移さないようミリ単位の職人技で瞬時に捌くため、運ばれてきた瞬間もまだゲソやヒレが動き、水晶のように透き通った身を保ちます。
口に運んだ瞬間に広がるコリコリとした力強い歯ごたえ、そして噛み締めるほどに溢れ出す濃厚な甘みは、冷凍ものや一般的な刺身では決して体感できない極上の味わいです。さらに、漁火の大きな特徴は店舗が位置する呼子湾の高台からのパノラマオーシャンビューにあります。眼下に広がる青い玄界灘を眺めながら味わうライブ感あふれる食事体験が、料理の満足度を一層引き上げています。
そして、活き造りの胴体を刺身で堪能した後に提供される名物「いか後造り 天ぷら」こそが、多くのリピーターを惹きつける決定打です。残ったゲソやエンペラを厨房で回収し、サクサクの薄衣でふんわりと揚げ直す天ぷらは、火を通すことでイカ本来の甘みが凝縮され、刺身とは全く異なる極上の柔らかさを楽しめます。