岩崎宏美『聖母たちのララバイ』歌詞の深層と封印された真実

岩崎宏美『聖母たちのララバイ』歌詞の深層と封印された真実

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『聖母たちのララバイ』は、最初からシングル発売を前提として制作された楽曲ではありませんでした。1981年9月にスタートした『火曜サスペンス劇場』のエンディング用に用意されたのは、わずか1分30秒のテレビサイズ音源に過ぎなかったのです。

しかし、凄惨なサスペンス劇の終幕に岩崎宏美の伸びやかなハイトーンボイスが響き渡ると、日本テレビの電話交換台には「あの曲のレコードはどこで買えるのか」「フルコーラスで聴きたい」という問い合わせが殺到しました。局側が視聴者プレゼントとして企画した「限定200本のカセットテープ」に対し、集まった応募ハガキは実に35万通という前代未聞の数字を記録します。

この圧倒的な反響を受け、制作陣は急遽フルコーラス版の制作を決断。1982年5月21日に岩崎宏美の28枚目のシングルとして緊急リリースされると、オリコンチャートで初登場から瞬く間に1位へと駆け上がり、最終的に累計売上130万枚を超えるメガヒットを記録しました。まさに大衆の熱狂的な支持が突き動かした異例のサクセスストーリーでした。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。