ネット上に投稿される歯列矯正のほうれい線ビフォーアフターや経過写真をつぶさに検証すると、「老け顔になった」という訴えは決して単なる主観的な思い込みではないことが分かります。歯列がきれいにアーチを描いて並んでいるにもかかわらず、顔全体の陰影が強まり、疲弊したような面持ちに見える事例が確実に存在します。
ショックを受ける人々の歯列矯正の後悔写真に共通して見られる特徴は、主に以下の3点に集約されます。
- 頬のトップの位置が下がり、頬骨下が影になってコケて見える
- 鼻翼基部(小鼻の脇)周辺の皮膚が下垂し、ほうれい線が刻まれる
- 上唇が内側に倒れ込み、鼻の下から唇までの距離(人中)が間延びして見える
30代を迎えてから治療に踏み切った患者の記録では、「出っ歯は治ったが、10歳ほど年上に見られるようになった」という切実な告白が少なくありません。大人の歯列矯正で顔つきが変わったと感じる背景には、若年層のような皮膚の収縮力や皮下脂肪の厚みがない状態で、歯列という「テントの支柱」を急激に引っ込めてしまうという構造的な要因が存在しています。