戦力や技術だけでなく、球界の構造そのものも時代とともに劇的な変遷を遂げてきました。特に顕著な違いが見られるのが、球団の統廃合(消滅球団)と選手の年俸水準です。
かつてのパシフィック・リーグを中心に、経営難や親会社の再編によって多くの名門球団が姿を消しました。近鉄バファローズ、南海ホークス、阪急ブレーブス、大映ユニオンズ、クラウンライターライオンズなど、かつて球史を彩った球団の歴史は、身売りや合併を経て現在の12球団へと引き継がれています。2004年の球界再編問題(オリックスと近鉄の合併、楽天の新規参入)は、昭和から続いたプロ野球の構造転換を決定づける歴史的転換点でした。
また、選手の年俸推移を比較すると、球界の経済規模の拡大が如実に分かります。
【プロ野球における年俸相場の時代変遷】
・1980年代前半まで:球界最高峰のスター選手でも数千万円台が主流。
・1987年:落合博満選手が中日ドラゴンズへの移籍に伴い、日本人選手初の「1億円プレイヤー」に到達。
・2000年代以降:FA制度の定着やメジャー挑戦の選択肢、放映権・グッズ収入の多様化により、主力級は数億円が当たり前に。
・2026年現在:トップクラスの選手は年俸5億円〜10億円規模に達し、昭和初期とは文字通り桁違いの契約が交わされる。
昭和の選手たちは年俸こそ現代より控えめだったものの、遠征先での手渡しボーナスや地元タニマチ(個人後援者)からの分厚い支援など、独自の金銭文化の中で豪快に生活していました。