『仮面ライダー電王』は、なぜこれほどまでに多くのスターを輩出し得たのでしょうか。その答えは、極めて難度の高い役作りに挑ませた制作陣の演出方針にあります。
主役の佐藤健は、気弱な青年でありながら、4体の異なるイマジンに憑依されるたびに人格・声色・アクション・視線まで完全に切り替える必要がありました。新人俳優にとって過酷極まるこの要求を完璧にやり遂げたことが、その後の圧倒的な表現力の礎となったことは間違いありません。また、若手俳優とベテラン声優が二人三脚でキャラクターを創り上げる現場環境が、現場での瞬発力とプロ意識を急速に育てる最高の実戦場として機能したのです。