2021年11月1日、V6の解散とともに森田剛は長年所属したジャニーズ事務所を退所しました。退所理由について、当時は一部週刊誌で「宮沢りえの意向が働いたのではないか」「妻の影響で独立を急いだ」といった憶測が飛び交いましたが、実際の経緯は森田剛自身の役者としての強い美意識と覚悟に基づくものでした。
40代を迎えるにあたり、森田剛は「表現者としてさらに深く、守られた環境を飛び出して自分の足で立ちたい」という欲求を抱いていました。宮沢りえは、その背中を無理に押すのではなく、「あなたが選ぶ道を全力で信じる」というスタンスで寄り添い、退所と同時に設立された新事務所「MOSS」の設立準備を実務面から支えました。
事務所名である「MOSS(苔)」には、「日陰にあっても時間をかけて深く根を張り、静かに広がり続ける存在でありたい」という2人の芸術観・人生観が込められています。大手プロの庇護を離れ、インディペンデントな環境を選んだことで、森田剛はより尖った作家性の高い映画や演劇作品へ集中的に挑める環境を手に入れました。