ネット上の検索動向において、常に高い関心を集め続けているのが「二人の間に子供はいるのか」という疑問です。公表されている客観的事実として、庵野秀明氏と安野モヨコ氏の間に子供はいません。
検索エンジンで関連ワードが浮上する背景には、安野氏が描く『オチビサン』や『監督不行届』といった作品に見られる温かな家庭的視線から、「子育ての経験があるのではないか」と推測する読者が少なくないためです。しかし、二人が入籍した2002年当時、庵野氏は41歳、安野氏は31歳。年齢差は11歳(学年差)離れており、ともに日本を代表するクリエイターとして限界まで肉体を酷使するキャリアの絶頂期にありました。
安野モヨコ氏は当時、『働きマン』や『シュガシュガルーン』などの大ヒット作を複数誌で同時並行連載しており、過密を極めた執筆活動から後に重い体調不良に見舞われ、長期の休筆を余儀なくされています。一方の庵野氏もまた、アニメ制作における極度の重圧を常に背負い続けていました。
二人は従来の「結婚=子供を設けて家庭を築く」という社会通念的な規範にとらわれることなく、互いの心身の安全と表現活動を最優先にする生き方を選択しました。子供という後継者を育てる代わりに、二人は互いの「命の防波堤」となり、二人きりでしか成立し得ない独自のパートナーシップを強固に築き上げていったのです。