大手二社のほかにも、沖縄県内には和洋菓子・郷土菓子を手がける地域密着の小さな工房や洋菓子店が点在している。地元客が日常のおやつとして買い求める店舗では、焼き立ての当日消費を前提とした、驚くほどバターが香るタルトに出会えることも少なくない。
本当に美味しい一品を見極めるポイントは「原材料表記のシンプルさ」と「紅芋の品種へのこだわり」だ。ちゅら恋紅などの良質な品種を使い、余計な香料でごまかしていないものは、口に含んだ瞬間に抜ける香りの純度がまるで違う。舌の上に残るざらつきがなく、滑らかに溶けていくペーストこそ、熟練の裏ごし技術の証拠だ。