彼女の芸能キャリアは1960年代、大手映画会社の東映に入社したことから本格化した。デビュー当初からその卓越した美貌と親しみやすい演技力で頭角を現し、映画界のニューヒロインとして脚光を浴びる。スクリーンで見せる可憐な表情と芯の強さを感じさせる佇まいは、すぐさま多くの監督や観客の心を掴んだ。
テレビの普及とともに活動の場を広げた彼女は、NHKの看板番組である大河ドラマ 徳川家康で築山殿役を見事に演じ切り、お茶の間の人気を不動のものとした。気品と情念を兼ね備えたその演技は時代劇の枠を超えて高い評価を獲得。気丈さと儚さが同居する唯一無二の女優として、日本映画界において揺るぎない地位を確立したのである。