なぜアルフィーが『愛をとりもどせ』を?カバー起用の衝撃真相と評判を徹底解説の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
昭和のアニメソングを代表するクリスタルキングの原曲と、THE ALFEEによるカバー版。両者を比較すると、単なる原曲のなぞりではなく、互いのバンド構造の強みを極限まで活かした構築の違いが浮き彫りになります。
比較項目クリスタルキング(1984年原曲)THE ALFEE(2006年カバー版)編集部の見解・音楽的評価ボーカル構成田中昌之(ハイトーン)× ムッシュ吉﨑(低音)の2声高見沢俊彦(高音)× 桜井賢(主旋律・低音)+ 坂崎幸之助(中音ハーモニー)ツインボーカルの対比を、アルフィー独自の3声コーラスでさらに分厚く補強。サウンド基調80年代歌謡ロック、ブラスセクション、スラップベースヘヴィメタル、プログレッシブロック、重厚なツインギターリフ高見沢のギターアレンジにより、重戦車が荒野を突き進むようなヘヴィネスを獲得。サビの導入部突き抜ける超音波シャウト「You wa Shock!」メタリックなリフと歪みギター、咆哮するボーカルアンサンブル奇をてらわず原曲のキー感と熱量を尊重しつつ、ハードロック的ダイナミズムを強調。テンポ・疾走感BPM約156(軽快かつ跳ねるようなグルーヴ)原曲準拠ながら、ドラムの連打とリフで体感速度が重厚に映画の大画面・5.1chサラウンドを意識したスケール感あふれる設計。
特筆すべきは高見沢俊彦によるギターアレンジです。原曲が持っていた80年代特有のファンキーなホーンセクションの役割を、幾重にも重ねられたディストーションギターが担っています。間奏のギターソロでは、泣きのチョーキングと速弾きが劇的に展開され、まさに戦乱の世を駆ける拳士たちの宿命をギター1本で語りかけるような迫力を見せつけます。
また、桜井賢が担当するAメロ・Bメロの艶やかな中低音は、ムッシュ吉﨑の荒々しいバリトンとはまた異なる「哀愁を帯びた大人のダンディズム」を醸し出しており、歌詞に込められた男の不器用な愛の輪郭を鮮やかに描き出しています。