教育関係者や受験生の間で囁かれる東洋大学の一強の理由は、単なる一時的なブームではなく、約10年以上に及ぶ緻密な大学改革の結実です。具体的には以下の3点が要因として挙げられます。
第1に、「キャンパスの都心完全回帰」のインパクトです。文系学部が集う白山キャンパス(東京都文京区)に加え、2023年以降の板倉キャンパス(群馬県)から赤羽台キャンパス(東京都北区)への理工・生命・食環境系学部の移転統合が完了し、ほぼ全学部が23区内で学べる体制が整いました。通学アクセスの良さは、現代の受験生にとって最大の志望動機となっています。
第2に、国際化と情報科学への先見性です。スーパーグローバル大学(SGU)創成支援事業への採択を契機に設立された「国際学部」や「情報連携学部(INIAD)」は、時代のトレンドを捉えた最先端カリキュラムを展開。日東駒専の枠に収まらない先進的なイメージを確立しました。
第3に、手厚い入試制度設計です。共通テスト利用入試の複数学科併願割引や、外部英語検定試験の積極活用など、受験生フレンドリーな入試改革を矢継ぎ早に打ち出し、併願校としての集客力を極限まで高めています。こうした複合的な要素が、日東駒専における序列逆転劇を決定づけました。