日本大学駅伝部を語る上で欠かせないのが、駅伝界に革命をもたらした歴代ケニア人留学生の存在です。1989年の第65回箱根駅伝に初登場したジョセフ・オツオリ氏は、2区で驚異のごぼう抜きを演じ、日本中に衝撃を与えました。その後もギタウ・ダニエル氏やパトリック・ワンブィ氏など、世界のトップシーンに通じるランナーたちが日大の象徴としてタスキをつないできました。
現在のチームでその重責を担うのがシャドラック・キップケメイ選手です。トラックにおける卓越したスピードはもちろん、アップダウンの激しいロードレースでも無類の勝負強さを発揮し、予選会や全日本大学駅伝選考会でチームを幾度となく救い出してきました。
さらに見逃せないのは、日本人主力の目覚ましい台頭です。岡崎高校出身の天野啓太選手をはじめとする上級生たちが精神的支柱となり、練習の質を一段引き上げています。彼ら卒業生の進路も実業団チーム(富士通、愛三工業、ヤクルト、コモディイイダ等)へ広がりを見せており、実業団側からの「日大出身者は泥臭く走り込めるタフさがある」という評価も回復しつつあります。