首都圏から車や電車で約1時間半、広大な平野が広がる栃木県小山市。この地域において、一次産業の枠を軽々と飛び越え、アグリツーリズム業界の最前線を走り続けているのが株式会社いちごの里ファームだ。代表を務める井上敬二朗氏のもと、生産から加工、さらには飲食店経営や観光事業までを一貫して手がける6次産業の成功モデルを確立した。
かつての農園といえば、泥にまみれて収穫を楽しむ素朴な場所というイメージが強かった。しかし、ここは違う。洗練されたリゾート空間のような佇まいを見せ、子供からお年寄りまで誰もが快適に過ごせる工夫が随所に凝らされている。単にイチゴを売るのではない。農園での「時間」と「体験」を売るという確固たる理念が、この一大拠点を支えているのだ。地域経済を牽引する観光農園としての存在感は年々増している。