慣用句には「体の一部」を使った表現が多く、ことわざには「動物」や「自然現象」をモチーフにした表現が目立ちます。代表的な例を整理してみましょう。
体の一部を使った主な慣用句
・顔が広い:交際範囲が広く、知り合いが多いこと。
・口が堅い:秘密を他人に漏らさない性格であること。
・耳が痛い:弱点を突かれたり正しい忠告を受けたりして、聞くのがつらい様子。
・手前味噌:自分で自分のことを自慢すること。
・首を長くする:期待して待ち焦がれる様子。
動物を使った主なことわざ
・犬も歩けば棒に当たる:出歩けば思わぬ幸運(または災難)に出会うことの戒め・例え。
・猫に小判:価値のわからない人に貴重な物を与えても何の役にも立たないこと。
・雀の涙:ごくわずかな量の例え(比喩的表現を伴うことわざ)。
・虎の威を借る狐:他人の権勢を笠に着て威張る小人物の風刺。
・馬の耳に念仏:いくら意見を言っても本人にまったく効き目がないこと。
このように並べると、ことわざは「人間の愚かさへの風刺」や「世渡りの知恵」を説いており、慣用句は「感情や状況を生き生きと表現するパーツ」であることが直感的に理解できます。