そもそも、この巨大な構造物はなぜ造られたのでしょうか。その理由は、駿河湾を襲うかもしれない巨大地震や津波から、沼津の街と人々を守るためです。総事業費約43億円を投じて完成したこの水門は、津波感知器が震度5強以上の揺れを検知すると、わずか5分で自動的に閉鎖されます。
扉体の重量はなんと406トン。この超重量級の扉がスライドして港を塞ぐ様子は、まさに現代の城門です。普段は観光地として親しまれていますが、その本質は「命の砦」なのです。訪れた際には、その圧倒的なスケール感とともに、この街が歩んできた防災への強い意志を感じ取ることができるでしょう。