現在でこそ押しも押されもせぬレジェンドとして君臨する原口ですが、その原口あきまさ 経歴は決して平坦なエリートコースではありませんでした。福岡県北九州市出身の彼は、学生時代から抜群の運動神経とユーモアセンスを持ち、当初はお笑いコンビ「アイ・マイ・ミー」を結成して活動を開始。しかし相方の脱退に伴い、否応なくピン芸人への転向を余儀なくされました。
ピン芸人としての黎明期は、ライブの客足もまばらで風呂なしアパート暮らしを経験するなど、どん底の下積みを味わっています。転機となったのは、1990年代後半の日本テレビ系『ものまねバトル』への出演でした。当時、大御所がひしめいていた同番組において、革新的なテンポと細部まで再現した明石家さんまのものまねで鮮烈なインパクトを残し、一気にスターダムへと駆け上がりました。
その後、フジテレビ系『爆笑そっくりものまね紅白歌合戦』や日本テレビ系『ものまねグランプリ』で数々のタイトルやMVPを獲得。「ものまねは似ているだけでなく、本物以上に面白くなければならない」という信念のもと、常に新ネタをストックし続けた勤勉さこそが、一発屋で終わる芸人が多い芸能界で30年近くサバイブし続けている基礎体力となっています。