インターネット上で定期的に浮上する「広瀬姉妹の共演NG説」。雑誌の表紙やイベント、一部のCMでは並び立つ姿を見せるものの、映画や連続ドラマで本格的な姉妹共演が実現しないことから、「実は不仲なのではないか」と勘繰る声が上がることがあります。しかし、取材データと業界のポジショニング戦略を分析すると、その真相は全く異なるプロフェッショナルな理由に起因していることが判明します。
二人の公式な共演歴を振り返ると、ファッション誌『Seventeen』での姉妹ダブル表紙をはじめ、写真展『OH MY SISTER! - 広瀬姉妹・写真展』の共同開催、そして富士フイルム「お正月を写そう」シリーズやソフトバンクのCMなど、メモリアルな場では息の合った姿を堂々と披露しています。現場関係者の証言によると、CM撮影時の二人は冗談を言い合い、互いの演技に大爆笑するなど、極めて良好な姉妹関係を保っていることが確認されています。
では、なぜ劇映画や地上波の連続ドラマで本格的な共演を果たさないのか。その理由は、所属事務所フォスタープラスによる徹底した「個の女優としてのブランド確立」にあります。芸能界において「姉妹タレント」「兄弟俳優」としてセット売りを先行させてしまうと、パブリックイメージが固定化され、単独でのシリアスな役柄や主演オファーの幅を狭めてしまうリスクが生じます。
事務所側は、妹のすずを映画界の若きミューズとして是枝裕和監督作品『海街diary』などで早期から本格派路線に乗せる一方、姉のアリスにはモデル業から舞台、深夜ドラマ、そして王道のプライム帯ドラマへと着実に実力を蓄積させました。あえてドラマでの安易な共演を避けることで、双方が「広瀬の姉」「広瀬の妹」というレッテルを完全に剥がし、日本を代表する単独主演女優として自立させることに成功したのです。