若者たちが交際経験を持たない、あるいは持とうとしない理由は多岐にわたる。最大の要因として挙げられるのが、「感情的コストと金銭的コストの過大化」だ。ソウル市内の大学に通う男子学生は「就職活動や自己啓発に追われる中で、誰かと関係を維持するために時間や資金を割く余裕がない」と本音を漏らす。恋愛を「幸福の必須条件」ではなく「ハイリスク・高コストな趣味」とみなす冷徹な視点がそこにはある。
さらに、SNSの普及がもたらす他者比較の疲れや、完璧な人間関係を求めすぎる心理的ハードルの高さも拍車をかける。失敗や傷つくことを極度に恐れる若者たちは、曖昧な人間関係を深める前に「ソロ」でいることの気安さを選ぶ。かつての結婚や交際を当たり前の通過儀礼とみなす価値観は急激に退潮し、自分自身の時間と精神的安定を何よりも重んじる個人主義が定着している。