千葉県内の公立特別支援学校の多くが県立である中、同校は市川市が独自に設置・運営する市立校として機能しています。最大の構造的特徴は、子どもの成長段階に合わせて機能分化した「須和田校舎」と「稲越校舎」の分散キャンパス方式です。
市川市須和田に位置する本校(須和田校舎)には、須和田の丘支援学校 幼稚部、小学部、中学部が集約されています。緑豊かな須和田公園や住宅街に隣接し、京成電鉄の市川真間駅や国府台駅から徒歩圏内という落ち着いた環境で、感覚統合遊びや日常生活動作の獲得、基礎学力の定着を図るカリキュラムが組まれています。
一方、かつての千葉県立市川北高校跡地を活用して整備された須和田の丘支援学校 稲越校舎には須和田の丘支援学校 高等部が設置されています。広大なグラウンドや高校規格の施設設備を生かし、陶芸・木工・縫製・農園芸・流通サービスといった本格的な作業学習室を完備。社会自立をダイレクトに見据えた職業前教育を実践するための独立したステージが用意されています。
通学面では、広域な市川市内を網羅する須和田の丘支援学校 スクールバスが複数ルートで運行されており、自力通学が困難な児童生徒の安全な移動をサポートしています。ただし、高等部への進級を見据える段階では、公共交通機関を利用した自力通学の訓練が段階的にカリキュラムへ組み込まれる点も特徴です。