睡眠時無呼吸症候群セルフチェック|朝のだるさ・いびきに潜む重病リスク

睡眠時無呼吸症候群セルフチェック|朝のだるさ・いびきに潜む重病リスク

睡眠時無呼吸症候群セルフチェック|朝のだるさ・いびきに潜む重病リスクの全体像を詳しく解説してご紹介します。

睡眠時無呼吸症候群に対して世間が抱くステレオタイプには、極めて危険な誤解がいくつも存在します。誤った先入観が原因で受診が大幅に遅れ、症状を悪化させるケースが後を絶ちません。

誤解1:「肥満体型の成人男性特有の病気である」という嘘

確かに欧米においては肥満(高いBMI)が主たるリスク因子ですが、日本を含む東アジア人には独自の骨格的リスクが存在します。アジア系の人種は頭蓋骨に対して下顎が小さく、後方に位置している(下顎後退)傾向があります。
そのため、BMIが20〜22前後の痩せ型・標準体型の男性や、小顔の若い女性であっても、仰向けに寝ると舌の付け根(舌根)が喉の奥へ落ち込みやすく、重度の気道閉塞を起こす事例が臨床上多発しています。「自分は太っていないからSASではない」という思い込みは直ちに捨てる必要があります。

誤解2:「激しいいびきがなければ無呼吸症候群ではない」

一般的に「SAS=爆音のいびき」と連想されがちですが、これにも例外があります。気道の閉塞が完全かつ長時間の無呼吸である場合、空気の出入り自体が完全に遮断されているため、息が止まっている最中は完全な無音になります。
また、脳の呼吸中枢の異常に起因する「中枢性睡眠時無呼吸(CSA)」の場合、気道が物理的に狭くなっているわけではないため、いびきをほとんど伴わないまま無呼吸と低酸素を繰り返すケースもあります。

誤解3:「CPAPを一度つけたら一生外せない呪縛になる」

CPAP(持続陽圧呼吸器)に対して「装着して寝る姿が煩わしい」「一生機械に依存させられるのでは」と強い抵抗感を示す患者は少なくありません。
しかし、CPAPはあくまで気道閉塞を物理的に防ぐ対症療法であり、機器への依存性を生むものではありません。肥満が原因であれば、CPAPで熟睡を得て基礎代謝と活動意欲を回復させ、10kg程度の減量に成功したことでAHIが劇的に改善し、CPAPを卒業できた症例は数多く存在します。さらに、マウスピースへの切り替えや耳鼻科領域の外科手術(扁桃摘出など)によって離脱を図る道も確立されています。

山田 真由
著者

山田 真由

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