『ザ・ハッスル』の最大の魅力は、一度聴けば誰もが口ずさめる象徴的なリフにあります。多くの人がフルートの音色として認識していますが、あの軽快で愛らしい高音のメロディを奏でているのは主にピッコロです。スタジオミュージシャンが繰り出した跳ねるようなピッコロのラインが、重厚なブラスセクションと流麗なストリングスの上を駆け抜けることで、唯一無二の爽快感が生まれています。
また、歌詞らしい歌詞が存在しない点もグローバルな大ヒットを後押ししました。楽曲中に登場する言葉は、冒頭の印象的なカウントと、ブレイク部分で放たれる以下のフレーズのみです。
「Do it!」「Do the Hustle!」
(和訳:やってみなよ!さあ、ハッスルを踊ろう!)
言語の壁を一切作らず、リスナーの身体を直接突き動かすミニマルなメッセージ性。この徹底したシンプルさと洗練されたアレンジの対比こそが、時代を超えて人々を魅了し続ける音楽的ギミックです。