綾小路翔のプロデュース能力が最もいかんなく発揮されているのが、自ら主宰する野外フェス『氣志團万博』だ。ジャンルや事務所の垣根を越え、アイドルから重鎮ロックバンド、さらには演歌歌手までが一堂に会する異例のフェスティバル。そこには、綾小路が大切にしてきた「筋を通す」「誰も排除しない」というヤンキー精神が脈々と息づいている。
出演者全員に対する細やかな心遣いと敬意、そして観客を楽しませるための徹底したエンタメ精神。かつて誰も見たことがなかった異種格闘技戦のようなフェス空間は、音楽シーンに強烈なインパクトを与えた。ステージ裏で見せる気配りと、誰よりも音楽を愛する誠実な姿こそが、関係者から語り継がれる彼の伝説の素顔である。