都市の景観と価値基準を一変させたのが、森ビル株式会社が主導した『麻布台ヒルズ再開発プロジェクト』である。超高層タワーと広大な緑地、国際的医療機関やインターナショナルスクールを一体化させたこのメガ開発は、都心の不動産評価を新たな次元へ引き上げた。
不動産業界の専門家たちは、この再開発が都心の格差をさらに決定づけたと指摘する。1戸あたり数十億円を超えるハイグレードなペントハウスやレジデンスが誕生したことで、港区内部の価値基準すら再定義された。再開発の波に乗るエリアと置き去りにされる既存住宅街との間に、新たなミニ・ヒエラルキーが発生しているのだ。