ほくろの大きさや深さ、形状によって選択される術式は異なり、それに伴って施術中および術後の痛みの度合いも変わってきます。現在主流となっている代表的な2つの手法を比較します。
まず、5mm未満の平らなほくろや盛り上がったほくろに広く用いられるのが炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)です。水分に反応して組織を瞬時に蒸散させるため、周囲の正常な皮膚への熱ダメージを抑えられます。十分な局所麻酔下で行うため照射中の痛みはほぼ皆無で、皮膚が焦げるような匂いを感じる程度です。術後も軽い日焼けに似たヒリヒリ感が数時間残る程度で収まるケースが多く、痛みの負担が最も少ないアプローチとされています。
一方、6mm以上の大きなほくろや悪性が疑われる病変、根が深いほくろに対して行われるのが切開法(メスによる切除縫合)です。局所麻酔がしっかり効いているため手術中の痛みはありませんが、皮膚を切り取って縫い合わせる構造上、麻酔が切れた術後はズキズキとした痛みが現れやすくなります。傷口が塞がるまでの数日間は表情を動かした際などに引っ張られる違和感を伴うことがあります。