「マリコは私の一部であり、同時に私を成長させてくれる永遠のパートナーです」——沢口靖子は静かに、しかし力強い眼差しでそう語る。四半世紀以上にもわたり一人の人物を演じ続けることの重みと、現場で培われた撮影秘話に迫った。
長時間の撮影現場では、膨大な専門用語を専門家さながらの滑らかさでセリフに乗せる努力が欠かせない。実在する科学捜査研究所の監修のもと、顕微鏡の扱い方や鑑定器具の手さばき一つひとつにまで妥協を許さない姿勢が徹底されている。「鑑定シーンの一瞬の仕草にも、科学者としてのプライドを込めたい」という沢口の言葉からは、長年役に注いできた並々ならぬ熱量が滲み出る。今後の展開についても「常に新しい事件、新しい科学と向き合い、マリコとしても一人の人間としても進化し続けたい」と、作品への変わらぬ意欲を見せた。