二人の関係の始まりは、まるで純愛映画のワンシーンのようでした。バレーボール観戦に訪れた中島美嘉が、コート上で躍動する清水邦広の力強い姿に一目惚れしたことがすべての端緒です。
試合後、関係者を通じて設けられた対面フロアで、中島美嘉は自ら連絡先を書いた手紙を直接手渡しました。当時の特番インタビューでも振り返られた「お友達になってください。ダメだったら捨ててください」という控えめで純粋なアプローチは、多くのファンを惹きつけました。そこから交際へと発展し、2014年12月25日のクリスマスに入籍。国民的人気シンガーと日本代表の主砲という華やかなマリッジは、日本中で大きな祝福を浴びました。
しかし、甘い新婚生活の先に待っていたのは、過酷な遠距離婚の日常でした。トップアスリートである清水邦広の体調管理には、厳密な栄養計算と十分な睡眠、そして定時での練習ルーティンが不可欠です。中島美嘉も多忙な合間を縫って大阪の自宅に通い、アスリートフードマイスターの知識を取り入れながら手料理を振る舞うなど、良き妻としての献身を見せていました。
だが、夜型の生活になりがちな音楽制作と、朝型の厳格な規律を求められるアスリートの生活リズムは根本から噛み合いません。月にわずか数日しか同じ屋根の下で過ごせない生活が続くにつれ、夫婦としての会話や感情の共有は徐々に削ぎ落とされていきました。