エンリケ夫妻の破滅を決定づけた最大の要因が、エンリケ金銭トラブルの真相である「買取パートナー」事業です。このスキームは、出資者にブランド品などを買い取らせ、それをエンリケ空間が預かって転売し、出資金に上乗せして月利数%という異例の高配当を還元すると謳ったものでした。
典型的なポンジ・スキーム(自転車操業)に酷似したこの構造は、新規の出資金が集まらなくなった段階で即座に行き詰まり、2022年半ばから配当の停止と元本の返還不能が相次ぎました。被害総額は十数億円規模にのぼると報じられ、弁護団が結成される事態へと発展しました。
ネット検索で頻出する「エンリケ元夫逮捕疑惑」についてですが、警察による関係先の家宅捜索や任意での事情聴取が行われた事実はあるものの、2026年現在において佐野氏が詐欺罪等で逮捕・起訴され実刑判決を受けたという公的な発表はありません。経済事件における立件ハードルの高さ(最初から騙す意図があったかどうかの立証難度)もあり、事案の主戦場は民事上の責任追及と破産財団による資産回収にとどまっています。