オードリーのふたりが放つ多幸感が全国規模で決定づけられた契機として外せないのが、2024年2月18日に開催された『オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム』です。会場チケット5万3,000席が即完売し、全国の映画館でのライブビューイングやオンライン配信を合わせた総動員数は歴代のお笑い単独ライブとして異例の16万人超を記録しました。2026年の現在に至るまで、ラジオ発のエンタメイベントの金字塔として語り継がれています。
この歴史的なイベントの終盤に披露された30分以上に及ぶオードリーの東京ドーム漫才では、巨大なセンターステージの中央でサンパチマイクを挟んだふたりが、アドリブを連発しながら終始破顔し、お互いの顔を見つめて笑い崩れる姿がオーディエンスを熱狂させました。SNS上ではオードリーANNのリトルトゥース(リスナーの総称)の反応として、「ふたりが楽しそうに漫才をしているだけで涙が止まらなかった」「5万人の前でただの部室のじゃれ合いをやっているのが最高に尊い」といった投稿がタイムラインを埋め尽くしました。
ふたりの関係性がここまで強固になるまでには、長い試行錯誤の歴史が存在します。深夜ラジオ『オードリーのオールナイトニッポン』の過去の放送では、互いの不満を激しくぶつけ合った激論回や、春日の結婚直前の事件に対して若林が真摯に怒り、涙ながらに説教を行った回など、数々のオードリーのオールナイトニッポン神回が存在します。それらの生々しい感情の衝突をリスナーに隠すことなく共有し、逃げずに乗り越えてきた歴史があるからこそ、現在の屈託のない笑顔に深みが生まれているのです。