島田裕巳が暴く日本人の本音「葬式不要」の先にある宗教のタブー

島田裕巳が暴く日本人の本音「葬式不要」の先にある宗教のタブー

島田裕巳が暴く日本人の本音「葬式不要」の先にある宗教のタブーの全貌を詳しく解説してご紹介します。

宗教学者としての歩みは、常に波乱と背中合わせだった。東京大学大学院人文科学研究科で宗教学を専攻した俊英は、アカデミズムの象徴とも言える象牙の塔に安住することを拒む。フィールドワークを重視し、新宗教の現場へ自ら足を運ぶ実践的な姿勢は、早くから異彩を放っていた。

だが、その果敢な探究心は激震に見舞われる。1990年代半ば、社会を震撼させたオウム真理教をめぐる論考が猛烈な批判を浴びたのだ。教団の実態を見誤ったとする世論の激しいバッシングを受け、当時教授を務めていた日本女子大学を辞任。言論人としての生命を絶たれかねない崖っぷちに立たされた。

沈黙を強いられても、観察眼は曇らなかった。批判を正面から受け止めつつ、社会の周縁で蠢く信仰心の実相を粘り強く追い続けた。アカデミズムの枠を飛び出し、現場の生々しい息遣いを記録するノンフィクションの書き手として再起を果たした背景には、既成の権威に阿らない不屈のジャーナリズム精神が宿っている。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。