2016年12月9日、所属事務所を通じて報道各社に送信された直筆ファックス。そこには、取り乱した様子を押し殺しながらも、極限状態に置かれた人間の生々しい絶望が記されていました。
【成宮寛貴氏 直筆ファックス全文】
「全ての原因を作ったのは自分自身だと承知しております。
心から信頼していた友人に裏切られ複数の人達が仕掛けた罠に落ちてしまいました。
この仕事をする上で人には絶対に知られたくないセクシャリティな部分もクローズアップされてしまい、このまま間違った情報が拡がり続ける事に言葉では言い表せないような不安と恐怖と絶望感に押しつぶされそうです。
今すぐこの芸能界から消え去りたい。
今後これ以上自分のプライバシーが人の悪意により世間に暴露され続けると思うと、自分にはもう耐えられそうにありません。
ファンの皆様、関係者の皆様、こんな形で去っていく自分を許してください。
本当にごめんなさい。そして、ありがとうございました。」
手記の中で成宮氏は、「セクシャリティな部分」という表現を用いています。これは決して自発的なカミングアウトではなく、強制的に暴かれたことに対する抗議と恐怖の叫びでした。「信頼していた友人に裏切られ」「複数の人達が仕掛けた罠」という生々しい証言からは、金銭や売名を目的にプライベートを切り売りされた深い人間不信とトラウマが読み取れます。世間が求めるエンターテインメントの裏側で、一個人の尊厳が無残に踏みにじられた瞬間でした。