焼肉えびす集団食中毒事件の全貌|勘坂康弘氏の巨額賠償と現在の姿

焼肉えびす集団食中毒事件の全貌|勘坂康弘氏の巨額賠償と現在の姿

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2011年に発覚した「焼肉酒家えびす集団食中毒事件」は、富山県や福井県、石川県、神奈川県にまたがる広域で発生した。原因となったのは、店舗で提供されていた生用ユッケに付着していた腸管出血性大腸菌O157である。当時、1皿280円という破格の安さで生肉を提供し、怒涛の勢いで店舗網を拡大していた株式会社フーズ・フォーラス。しかし、その急速な拡大の裏には、杜撰な衛生管理と安全管理コストの削減という致命的な落とし穴が存在していた。

被害者は未就学児を含む約180人に及び、そのうち5名が重症化して死亡するという凄惨な結末を迎えた。卸業者との間での生食用肉としての納入取り交わしが曖昧だったことや、店舗でのトリミング(表面削り)処理が適切に行われていなかったことが警察の捜査で判明。低価格路線を支えていた安全軽視のビジネスモデルは、瞬く間に瓦解することとなった。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。