降谷建志というアーティストを語るうえで、その根底に流れる血脈と音楽的遺産を切り離すことはできない。日本におけるミクスチャー・ロックというジャンルを確立し、金字塔的アルバム『Viva La Revolution』で爆発的なムーブメントを起こしたDragon Ashのフロントマンとしての足跡は、今なお日本の音楽史に燦然と輝いている。
そのカリスマ性の背景には、昭和から平成にかけて名優として名を馳せた父・古谷一行の存在があった。偉大な父の影と戦いながらも、自らの音と言葉で時代の頂点へと上り詰めた降谷の生き様は、孤高でありながらも常に音楽への純粋な愛に満ちていた。家庭という日常の枠組が変化してもなお、彼がステージ上で放つ圧倒的な存在感と音楽的探求心は何一つ揺らいでいない。