年収1,000万円を超えるような好条件の求人ほど、一般的な転職サイトや企業HP上で公募されることは極めて希だ。その理由はシンプルで、ゼネコン各社がどの再開発エリアの入札に注力しているか、あるいはどのような新工法を実用化しようとしているかという戦略的機密が、公開求人から競合他社に漏洩するのを極力防ぐためである。その結果、市場を動かす決定的な案件ほど「完全未公開」のルートで流通する構造が定着している。
ヘッドハンティングやダイレクトスカウトの現場では、実力派エンジニアの水面下での争奪戦が激化している。ハイクラス転職の代表格であるビズリーチでは、免震・制震分野の専門経験を指定した極秘スカウトが日常的に交わされている。一方で、幅広いキャリアパスを検討するエンジニア層にとっても、リクナビNEXTなどを経由して非公開求人網を持つ専門エージェントとつながり、公に出ていない極秘プロジェクトへの参画ルートを確保することが理想の転職を叶える標準的な戦略となっている。