昭和や平成の時代にも、お役所仕事や「マニュアル人間」への批判は絶えなかった。しかし、現代の状況はそれよりも遥かに深刻だ。かつてはルールを作る側も運用する側も人間だったため、交渉の余地が残されていた。交渉カードとしての「人間関係」が機能していたのだ。
今の若手社員が直面しているのは、対話の通じない画面の向こうのロジックである。指示された通りに動くことだけが正義とされ、自ら考えて行動するリスクは高すぎる。指示待ち人間を量産しているのは、個人の資質ではなく、この絶対的なシステム構造そのものに他ならない。