コーリンベルトとは、伸縮性に優れた織ゴムの両端にプラスチック製または金属製のクリップを取り付けた和装小物です。もともとはコーリン株式会社が開発・発売した商品名ですが、現在では同形状の「着物ベルト」「衿止めベルト」全般を指す通称として広く定着しています。
最大の目的は、動いても着物の衿崩れ防止を確実に果たすことです。呼吸や上半身の動きに合わせてゴムが伸縮するため、衿元が引っ張られても自動的にもとの位置へ戻る復元力が働きます。
従来の「腰紐」とコーリンベルトには、構造と機能において明確な違いが存在します。
- 腰紐による衿留め(胸紐):伸縮性のないモスリンや正絹の紐で胴回りを縛るため、衿を固定するためにある程度強く締める必要があります。結果として、食後や長時間の着用時にみぞおちが圧迫され、気分が悪くなる要因になりがちです。
- コーリンベルトによる衿留め:左右の衿の端をクリップで直接挟み、背中を通したゴムの張力で引き合います。胴回りを一周強く縛り付ける必要がないため、胸周りの圧迫感が大幅に緩和され、快適な呼吸が保たれるという圧倒的な利点があります。