ヒペリカム・カリシナムを長年にわたり美しく保つための最重要作業が適切な剪定時期の見極めです。カリシナムはその年に伸びた新しい枝(新梢)の先端に花芽を形成する性質を持っています。
早春の「地際刈り込み(強剪定)」が必須である理由
最も推奨される強剪定の時期は、新芽が動き出す直前の2月中旬〜3月下旬です。この時期に、地表から5〜10cm程度の高さでバッサリと刈り込む「更新剪定」を行います。
「こんなに短く切って大丈夫なのか」と不安に感じるかもしれませんが、カリシナムは萌芽力が極めて強いため、強剪定を行うことで春に均一で勢いのある美しい新芽が一斉に吹き出します。古い枝を残したまま放置すると、枝が混み合って下葉が枯れ上がり、花の位置が高くなってグランドカバーとしての密度が崩れてしまいます。
増やし方:挿し木と株分けの手順
株を増やしたい場合、挿し木または株分けで容易に増殖させることが可能です。
- 挿し木の適期と手順(5月下旬〜6月、または9月〜10月): その年に伸びた充実した茎を7〜10cmほど切り取り、下葉を落とします。切り口を1時間ほど水揚げした後、清潔な挿し木用土(赤玉土小粒など)に挿し、半日陰で乾燥させないように管理すれば、約3〜4週間で発根します。
- 株分け・地下茎採取(2月〜3月、または10月〜11月): 地中に伸びた地下茎を掘り上げ、芽と根がしっかり付いている部分を10〜15cm程度で切り分けて別の場所に植え付けます。活着率は極めて高く、失敗の少ない増やし方です。