この息をのむほど美しい猫が誕生したのは、1950年代のアメリカ・ケンタッキー州。熱心なキャットブリーダーであるニッキー・ホーナー氏の強い情熱がすべての始まりだった。彼女が胸に抱いていた構想は、童話『ジャングル・ブック』(バギーラ)に登場する高貴でしなやかな黒ヒョウの姿を、家庭内で共に暮らせる愛玩猫として再現することだったという。
彼女はブラックの強靭な骨格を持つアメリカンショートヘアと、独特の丸みと甘えん坊な性格を備えたセーブルカラーのバーミーズを交配させるという長年の苦労を重ね、ついに理想の血統を確立した。その後、世界最大規模の血統登録機関であるCFA(The Cat Fanciers' Association)や、国際的な基準を誇るTICA(The International Cat Association)において正式な純血種として認められ、キャットショーの舞台でも一目置かれる花形的存在へと上り詰めた歴史を持つ。