一万年の時が満ちたとき、神として目覚めたフォスフォフィライトの前に現れたのは、月人となり快楽と安寧を享受しながら待っていたかつての宝石たちとエクメアたちでした。フォスを裏切り、孤独の中に置き去りにした元仲間たちの姿に、読者の間では怒りや切なさが渦巻くこととなります。
しかし、神へと至ったフォスに怨嗟や復讐の感情はありませんでした。フォスは自らの強大な力を使い、月人、元宝石たち、アドミラビリスを含むすべての魂を等しく成仏させ、完全な「無」へと救済しました。この瞬間、地球上から人間の業を引き継いだすべての旧生命体が消滅したのです。
すべてを祈り終え、一人残されたフォスに訪れた最終形態こそが、多くの読者の涙を誘った「最後の姿=小石」でした。
神としての役割を終えたフォスの巨大な光の体は砕け散り、後に残ったのは、何の力も持たず、他者から利用されることもない小さな「小石」でした。この小石となったフォスは、地球上に新しく生まれた「純粋な無機の生命(純真な鉱物の小石たち)」と出会います。かつてのように争うことも、誰かのために自己犠牲を強いられることもなく、太陽の光を浴びて「ただそこに存在する喜び」を分かち合う、あまりにも静かで穏やかな結末を迎えたのです。