ミッツ・マングローブが大手芸能プロダクションであるソニー・ミュージックアーティスツに所属し、独自のキャリアを築いてきたプロセスも興味深い。単なる「二世」や「親戚タレント」という色眼鏡を跳ね返し、ドラァグクイーンとしての表現力や洗練された文筆業、さらには音楽ユニット活動に至るまで、マルチな才能を花開かせてきた。
徳光和夫という偉大な存在が親族にいる重圧を消化し、自らのアイデンティティとして昇華させた手腕は圧巻だ。芸能界という厳しい淘汰の波の中で、自らのブランドを確立したミッツの姿を、叔父である徳光和夫も心から誇りに思っている。才能の遺伝と個人の努力が見事に融合した稀有な例と言えるだろう。