前市長である山本龍氏の時代、前橋市は先端技術の導入と企業連携を中心とした成長戦略を推進してきた。「めぶく」を合言葉に掲げた民間主導型のまちづくりは全国的にも注目を集めたが、小川市政への交代によってその路線の継承と見直しの塩梅が大きな焦点となった。
現在、前橋市スマートシティ構想は、単なるIT技術の実証実験から「生活利便性の向上」へと軸足を移しつつある。民間企業の先進アイデアを取り入れつつも、公共性と市民の合意形成をより厳格に問う姿勢だ。前体制の成果をいかに咀嚼し、自らのカラーへと昇華させるか。新旧の政治アプローチが交錯する中で、スマートシティの真価が試されている。