古典的名著となった科学書が、なぜ今再び脚光を浴びているのか。都内の紀伊國屋書店新宿本店では、人文書および科学書コーナーにて関連書籍の特設フェアが展開され、連日多くのビジネスパーソンや学生が足を止めている。店員によれば、「不確実性が増す時代において、人間の本性や組織内での立ち振る舞いを科学的に理解したいというニーズが急速に高まっている」という。
この現象は単なる一モールの売上増加にとどまらず、出版・メディア産業全体を巻き込む大きなトレンドへと発展している。自己啓発本のような精神論から脱却し、進化論や行動経済学のロジックに基づいて人間心理を紐解く「実証的ノンフィクション」が書店の棚を席巻。著者の洞察力と最新の科学データを融合させた書籍が次々とベストセラーリストに名を連ねている。