キックの世界で頂点を極めた男が選んだ挑戦の場は、プロボクシングだった。名門・帝拳ボクシングジムへの入門は、彼が本気でボクシングの世界チャンピオンを目指す覚悟の表れだった。蹴り技を封印し、パンチのみで戦うという構造的な変化に対し、当初は懐疑的な声もあったのは事実だ。
しかし、本格始動からのスピード進化は目を見張るものがあった。世界トップクラスのトレーナー陣のもとでジャブの精度とステップワークを再構築。ボクサーとしての肉体を作り上げ、デビュー戦から圧巻のパフォーマンスを披露した。世界ランカーたちを撃破していく姿は、彼が単なる話題性の選手ではなく、本物のボクシングスターであることを証明してみせた。