代表チームの躍進に伴い、ファンの熱量と観戦環境はかつてない変容を遂げています。SNS(XやInstagram)、掲示板コミュニティに寄せられる生の声や、試合会場を取材して見えてきた現場の実情を検証します。
ネット上の反応を定点観測すると、従来の「プレーの華やかさや容姿への賛辞」に加え、「緻密なバレーボールIQの高さに対する考察」が激増している点が近年の際立った特徴です。「リベロのカバーに入る位置取りが異次元」「バックアタックのおとりが相手ミドルブロッカーを完全に釣り出している」など、戦術への深い理解を共有するファンコミュニティが形成されています。
一方で、過熱する人気ゆえの課題も噴出しています。特に深刻なのが「チケット争奪戦」と「公式グッズの転売問題」です。ファンクラブ先行販売であっても抽選落ちが続出し、転売サイトでは定価の数倍で取引されるケースが後を絶ちません。試合会場でのオフィシャルグッズ売り場では、早朝から数千人規模の長蛇の列ができ、石川選手や高橋選手のレプリカユニフォームやネームタオルは開場後わずか数十分で完売する事態が常態化しています。「観たくても生で見られない」というファンのフラストレーションをどう解消するかは、日本バレーボール協会にとっても喫緊の課題です。