ネット上の情報空間には、技術的根拠に乏しい都市伝説や、過去の古い仕様に基づいた誤解が今なお氾濫しています。それらを鵜呑みにすると、問題の解決から遠ざかるばかりか、対人トラブルを悪化させるリスクを孕んでいます。
代表的な誤解が「呼び出し音が鳴っている途中で突然『ツーツーツー』と鳴って切れたら、着信拒否操作をされた証拠だ」という言説です。実際には、相手が端末を操作して能動的に「拒絶(切断)」ボタンを押した場合、発信側には「ただいま電話に出ることができません」という標準ガイダンスが流れるか、通話中と同様の処理がなされます。突如ブツッと切れる現象の多くは、相手の電波状況急変(地下鉄進入など)や、バッテリー切れによる端末のシャットダウンです。
もう一つの深刻な盲点が、「無料通話ができないのは通信制限(ギガ死)のせいだ」という思い込みです。LINEの音声通話で使用されるデータ帯域は、1分間あたりわずか0.3MB〜0.5MB程度に過ぎません。128kbpsなどの超低速なキャリア通信制限下であっても、VoIPのデータフレーム自体は理論上通過可能です。通信制限がかかっているからといって通話を諦める必要はなく、むしろ機内モードのオン/オフによる通信セッションの再確立を試みるべきです。