菊池風磨という表現者を理解する上で、Sexy Zone時代からtimeleszへと至る道のりは避けて通れません。2011年11月の華々しいデビューの陰で、グループはメンバー編成の変動や格差売りといった過酷な荒波に晒され続けました。さらに後年にはメンバーの休養、マリウス葉の卒業、そしてグループの象徴でもあった中島健人の脱退という、幾度もの大きな転換点を経験しています。
そうした別れと再生の狭間で、菊池風磨が語った「仲間への想い」は今もファンの記憶に刻まれています。当時の特番インタビューや密着ドキュメンタリーにおいて、彼は次のような言葉を遺しています。
「仲間ってのは、ただ傷を舐め合ったり慰め合ったりする存在じゃない。お互いが自立して、それぞれの足で立ちながら、背中を預け合える相手のことだと思う」
中島健人との関係性についても、若き日の衝突や葛藤を隠すことなく認めつつ、「ライバルであり、最も認め合っている唯一無二のパートナー」としてリスペクトを捧げ続けました。グループ改名に際して「Sexy Zoneという名前で過ごした時間と5人で見た景色は、誰にも奪えない一生の誇り」と語った背景には、過去を否定するのではなく、痛みをすべて抱きしめて次代へ進む覚悟が宿っています。彼にとって「仲間」とは甘えの温床ではなく、互いに高め合うための最も厳しい鏡なのです。