近年の四天王寺高校における最大のトピックといえば、長年関西の高校受験生にとって最高峰の目標であった一般コースの高校募集停止です。
かつて同校は、高校入試において「理数コース」などを設置し、大阪府立の北野高校や天王寺高校といった公立トップ校の併願先・併願本命として極めて高い存在感を誇っていました。当時の高校入試偏差値は73〜75と、私立女子高としては全国トップクラスの難度を記録していました。
しかし、学校法人四天王寺学園は教育方針の抜本的改革を決断。高校からの一般入学者と中学校からの内部進学生とのカリキュラム差を解消し、6年間の系統的な先取り教育に全力を注ぐため、スポーツや文化活動に特化した特別枠を除き、一般学力入試による高校募集の停止へと舵を切りました。この完全中高一貫化への移行により、学園全体の教育リソースは中高6年間の長期育成プログラムへと完全に集中されることになりました。
2026年現在の中学入試における主要コース編成は以下の通りです。
- 医志コース:国公立大学医学部医学科への現役合格に特化。難関医学部レベルの難解な思考力・記述力を育成する最難関クラス。
- 英数Sコース:東京大学、京都大学をはじめとする難関国公立大学、および私立最難関大の理系・文系学部を目指すハイレベルクラス。
- 英数コース:国公立大学や難関私立大学への進学をターゲットとし、基礎の徹底から応用力の完成までを手厚くサポートするクラス。
入学後も学業成績や進路希望に応じてコース変更の機会が設けられており、切磋琢磨し合える環境が保たれています。高校募集停止によって「高校から逆転合格を狙う」ルートが事実上閉ざされたことで、中学入試における四天王寺の入試倍率および志願者層の引き締まりは一段と強まっています。