スペック上の数値だけでなく、日々の生活で飲み続けるユーザーの生々しい実体験には、製品選びの明暗を分けるヒントが凝縮されている。SNSやコミュニティ掲示板(5ちゃんねる、Yahoo!知恵袋)、都内大手フィットネスクラブの利用者に取材を重ねると、両者の使い心地には明確なギャップが存在した。
ホエイ派から寄せられる最大の賛辞は、やはり「溶けやすさと喉越しの軽さ」だ。パーソナルジムに通う30代男性は手記でこう明かす。
「激しい脚トレを終えた直後、胃が受けつけない状態でもホエイなら水感覚で一気に流し込める。翌朝の疲労回復感も明らかに違う」
しかし、ホエイには根強い落とし穴が存在する。それが乳糖不耐症による消化不良だ。「飲み始めてから慢性的な腹部膨満感や下痢が続いた」「顔や背中にポツポツとした肌荒れが出現した」という訴えは後を絶たない。日本人の大半は乳糖を分解するラクターゼ活性が低いため、安価なWPC(ホエイプロテインコンセントレート)を摂取すると腸内環境が悪化し、吸収効率そのものを落としてしまう悲劇が起きる。
一方、ソイプロテインの愛好者からは「とにかく空腹に負けなくなった」「牛乳でお腹を壊す恐怖から解放された」という安堵の声が目立つ。健康診断の数値を気にしてダイエットを始めた40代女性は語る。
「朝食をソイプロテイン1杯に置き換えたところ、以前は11時前に鳴っていたお腹がランチタイムまで完全に落ち着くようになった。間食の習慣が自然に消えたのが最大の収穫」
しかし、ソイにも固有の難点がある。製法が進化を遂げた現在でも残る「大豆特有の青臭さやザラつき」だ。「粉っぽくて喉に引っかかる」「冬場に冷たい水でシェイクすると底にダマが残りストレスになる」といった継続を阻むテクスチャーへの不満は根強く、フレーバー選びに失敗して廃棄したという声も散見される。